排水管高圧洗浄
マンションの排水管は、全世帯に張り巡らされていて、各住戸の専有部分から出た排水が、共有部分の排水管に合流する仕組みになっています。排水管には、雑排水管、雨水管、汚水管の3つの種類があります。
雑排水管は洗面所、お風呂、洗濯機、キッチンなどからの排水、雨水管は、屋上やバルコニーからの雨水、汚水管は、トイレの汚水を流します。共有部分の排水管は排水縦管と呼ばれ、2階から上の排水管をつなぐために垂直に設置されています。
この排水縦管に、全住戸の生活排水が集約されるため、マンションの場合は、汚れが溜まりやすくなっているのです。
共用部(屋外)の排水管洗浄の目的
排水管の高圧洗浄は、できるだけ定期的に行うことでより高い効果が期待できます。
生活排水の中には油や石鹸、髪の毛などが含まれているため、配管の中に蓄積すると、排水の詰まりを引き起こします。
できるだけ油は排水に流さないようにしているご家庭でも、洗剤や石鹸カスまで流さないようにすることは難しいでしょう。
油と同様に、洗剤や石鹸カスは冷えて固まると配管の内部に徐々に蓄積していくため、定期的な高圧洗浄によって、詰まりの原因を未然に取り除くことが大切です。
高圧洗浄を行う場合、主に2つのタイミングがあります。
そのうちの一つが、配管が汚れで詰まった場合や異物を落とした場合です。
本来であれば、配管が詰まる前に予防として高圧洗浄を行いたいところですが、実際に配管が詰まって排水ができなくなってからあわてて依頼するケースが多々あります。
同様に、子どもがおもちゃなどを排水口に落としてしまい水が流れなくなるトラブルの際にも、緊急で高圧洗浄を依頼する必要があります。
基本的に、詰まりの原因になるようなものを流していなくても、排水管は詰まるものであると認識しておく必要があります。
主な原因となるのが、油、石鹸・洗剤カス、髪の毛、皮脂、アカなどです。こうした汚れを排水せずに生活することは難しく、どんなに気を付けていてもこうした汚れは徐々に配管の中に蓄積されていきます。
特に大きな原因となるのが油汚れです。キッチンで洗い物をしていれば油がついた食器を洗うため、どうしても排水に油が含まれてしまいます。
油は洗剤と混ざり合うことで乳化して固形物へと変化します。
冷えて固着した乳化物質は、日常の水の流れだけでは取り除けないため、配管が詰まる前に定期的な高圧洗浄によって取り除く必要があります。