貯水槽について
貯水槽は、水を蓄えるための大きな容器やタンクで、主に水道水の供給を補助するために使用されます。貯水槽は、家庭やビル、工場などで使われており、特に水の供給が不安定な地域や非常時に重要な役割を果たします。
貯水槽の仕組みと構成要素
- タンク本体:
- 貯水槽の本体は、水を蓄えるための大きな容器です。材質はプラスチック、ステンレス、コンクリートなどがあり、用途や設置場所に応じて選ばれます。
- 給水設備:
- 水道管から貯水槽へ水を供給するための設備です。ポンプが使われることが多く、水位を一定に保つために自動で動作します。
- 水位センサー:
- 貯水槽内の水位を監視し、設定された水位になると給水を停止するか、または開始するためのセンサーです。これにより、貯水槽が過剰に満たされたり、空になったりするのを防ぎます。
- 排水設備:
- 必要に応じて貯水槽から水を排出するための設備です。通常はポンプと配管が設置されており、使用先に水を供給します。
- 換気装置:
- 貯水槽内の空気の循環を促すための装置で、特に地下に設置されている貯水槽では重要です。これにより、タンク内の水質が保たれます。
- 清掃とメンテナンス:
- 貯水槽は定期的に清掃やメンテナンスが必要です。水質を保つために、タンク内の汚れや沈殿物を取り除くことが大切です。
動作の流れ:
- 給水: 水道管から貯水槽に水が供給され、一定量まで溜まると給水が自動的に停止します。
- 水の使用: 貯水槽からポンプを使って水が使用先(例えば家庭の蛇口)に供給されます。
- 水位管理: 貯水槽内の水が減少すると、水位センサーが作動して再び給水が行われます。
☆これらの設備を定期的に点検・清掃する事により故障や異常を未然に防ぎ、滞りなく水が供給されます。
メンテナンスの必要性
貯水槽は、水の供給を安定させるだけでなく、非常時の水源としても利用されるため、その仕組みはとても重要です。貯水槽は、マンションやビルなどの建物に設置されている貯水槽の内部を清掃・消毒することで、建物の利用者が安心して水を使えるようにするために定期的に行う必要があります。
- 水質の悪化を防ぐ:
・貯水槽を清掃しないと、藻類・水垢や汚泥、赤錆などが内壁にたまって水質を悪化させます。 - 衛生状態を維持する:
・貯水槽はカビや雑菌の温床となり、点検を怠ると虫などの生き物が混入することもあります。汚れたタンクからの水供給は細菌やウイルスのリスクを増加させ、建物の居住者や利用者の健康に影響を及ぼす可能性があります。 - トラブルを未然に防ぐ:
・貯水槽の汚れや給水配管の腐食など、さまざまな問題が発生する可能性があります。また、機器類の点検を怠ると、ポンプやボールタップの適切な交換時期を過ぎてしまい、急な断水や受水槽からの溢れや最悪の場合は水槽が破裂する恐れもあります
高架水槽の水槽内
上記の写真は10年以上水槽内の清掃や点検を怠った屋上に設置されている高架水槽内部の写真です。
受水槽が10トン未満の水槽については清掃が義務付けられていない為、このようの状態になっておりました。
清掃前の写真には底部分に藻類が繁殖して黒っぽくなっております。
右写真は清掃後の写真で綺麗になっております。
こちらの水槽は写真で見て頂いても分かる様に太陽の光が透けております。
水槽の清掃と共に外部の塗装もされていなかった為、塗装が完全に劣化して遮光されていない状態となります。
メンテナンスがしっかりされておりましたらこの様にはなってなかったでしょう。
毎日生活で使用される水なのでメンテナンスの重要性が伝わりましたら幸いです。